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植物名
通称
繊維
分散剤
染料
紙名
Japanese wisteria
言語:
英語
繊維の特徴
繊維タイプ
靭皮繊維
平均繊維長
1,7 mm (0.9 – 2.6)
平均繊維幅
17,5 µm (9.3 – 24.8)
繊維の末端
尖っていない。
線条痕、十字痕、屈曲ひだ
繊維細胞壁はあまり鮮明ではない。十字痕はない。
原料に含まれる細胞
特徴
ヘルツベルク染色
紫
グラフC染色
黄
植物名
Wisteria floribunda (willd.) DC
目:
Fabales
科:
Fabaceae
同義語:
Glycine floribunda
Willd.
Kraunhia floribunda
(Willd.) Taub.
Phaseolodes floribundum
(Willd.) Kuntze
Rehsonia floribunda
(Willd.) Stritch
植物の生息地
中国
(安徽、福建、甘粛、広東、広西、海南、河南、河北、湖北、湖南、江蘇、江西、陝西、山東、四川、台湾、新疆、雲南、浙江)、
日本
(本州、四国、九州)
台湾、韓国
。
使用している紙漉き産地
中国,
韓国,
日本
。
栽培の歴史と用途
Wisteria floribunda
は落葉の木本性つる植物である。湿潤土壌と日当たりの良い場所を好む。
つるは長さ30 m、花の長さは50 cmに達する。早春に開花する。花色は淡い紫色である。実には毒性があるが、加熱すると食用に適する。花も食用になり、葉を茶として利用できる。種には利尿薬としての薬効がある。
茎からとれる繊維は長く、淡黄色の紙を作るために使われる。
中国:
中国では、韓国よりもかなり以前から、
Wisteria floribunda
の繊維が使われていた。
隋(581~618年)、唐(618~907年)、五代(907~960年)の時代に、
Wisteria floribunda
は盛んに使われていた。成長が遅く、入手可能な量が不足したため、唐時代より後には使われなくなった。
この植物の使用については、宋時代(960~1279年)の芸局秘书(
Yunju Mishu
)という書物の中で、製紙に使われる原料とそれらを使用する地方に関する情報として言及がある。
韓国:
朝鮮時代(1392~1910年)から、伝統的に製紙の原料として使われていた主にコウゾ属の樹皮が不足し始める。高麗時代(907~1392年)に始まった出版の発達により刺激され、製紙業者は紙の需要増大に直面する。フジ、稲・オート麦・大麦の藁、竹、ジュート、綿、麻などの他の植物で繊維の原料を補い、柳の葉、葦、松の樹皮と針葉も使用する。
Wisteria floribunda
は古く高麗時代から使われてきたものと思われる。
フジは単独で、またはコウゾ(
Broussonetia Kazinoki
)と混合し、白扇専用の表面がなめらかな紙の製造に使われる。
紙漉きの工程
韓国:
夏に茎を収穫する。葉を除去し、茎を蒸す。苛性アルカリ溶液中で3時間煮る。
その後、臼かすり鉢で粉砕する。
通称
英語
Japanese wisteria
フランス語
Glycine du Japon
中国語
Duo hua zi teng
多花紫藤, 日本紫藤
韓国語
Deungnamu
등나무
日本語
Fuji
フジ
紙名
アジア、中でも特に中国、韓国、日本では、紙の用途は幅広い。書道や美術用の紙、儀式で使用する紙、ものと交換する媒体としての紙、紙幣、衣服・壁掛け・寝具の製造に使う紙、建築・内装用の紙、家庭用と娯楽用の種々の工芸品に使う紙などがある。
紙の名称の由来は、原料、生産地、製造方法、外見、寸法、用途、職人や工房の名前など、さまざまである。
韓国:
韓国ではコウゾの樹皮から作る紙が最も多い。
紙名
韓国
Deungpiji
使用される部分:
樹皮
製紙での用途:
繊維