紙衣は紙で作られる織物である。紙衣紙は平安時代から作られてきた。これは蔵王紙(後述)の一種である。当初、僧侶の着るものであったが(988年に性空上人に関する言及がある)、その後、貧しい人々の冬の着物として用いられるようになった。また、陣羽織や寝床、枕にも使われていた。仙台(東北地方宮城県)の紙衣は特に有名である。紙は十文字漉きという方法で製造される。繊維が完璧に絡まるよう、紙の桁を双方向に動かす。紙はこんにゃくネリ(後述)または柿渋で処理し、強化する。
起源:
日本
現地での表記:
紙衣