Juncus effususは深い茂みを作る多年草で、茂みは高さ1.5 m、直径0.5 mに達する。茎は直線状、表面は滑らかで、海綿状の髄を持つ。根茎を伸ばし、水辺に群生する。夏に開花する。
さまざまなタイプの土壌に適応し、粘土質の重い土壌でも生育可能である。水分含有量の多い土壌を必要とし、水中でも可能であり、部分的に日陰になる場所でも成長する。
葉は食用に適し、茎の髄は抗炎症薬、利尿剤、解熱剤としても使われる。
茎はかご編み、敷物作り、屋根葺きに使われる。い草と呼ばれるこの草の藁は、畳作りの材料として使われ、熊本県が産地として知られる。乾燥した茎から縄をなうことができる。髄は行灯の芯として使われる。
茎を用いて製紙用繊維が作られ、この原料からはオフホワイトの紙ができる。ステンシル・ペーパーを作るために、コウゾの樹皮から取る繊維と合わせて使われる。